- 講演者：矢口義朗（前橋工科大学）
- 講演題目：組み紐群によるHurwitz 作用と鍵共有への応用
- 講演要旨：n 次の組み紐群による任意の群の n 個の直積への自然な右作用が定義される。これは，組み紐群から自由群の自己同型群への自然な単射反準同型から誘導されるもので，Hurwitz 作用と呼ばれる。本講演では，群の直積への Hurwitz 作用と同時共役を組み合わせることにより生まれる鍵共有について紹介する。また，Ki Hyoung Ko, Sang Jin Lee, Jung Hee Cheon, Jae Woo Han, Ju-sung Kang, Choonsik Park による組み紐群の共役を利用した鍵共有との相異点を説明する。この研究は，碓氷久氏，諸岡勇希氏との共同研究である。